自分の「人生の美」は自分で決める

私がいつも日本に帰るたびにお世話になっているスーパー整体師がいます。

彼は一言で言うと、超スゴイです。二言で言うと、超スゴすぎて言葉が超スゴイしか出ません。

普通の整体でよくある「ボキボキ」「バキバキ」といった音は一切なく、彼の施術は驚くほど静かです。肩の下にそっと手を差し込み、たまに少し動かすだけで、あとは20分ほどじっとしているだけ。なぜかその間に眠くなり、気づくと肩こりがすっかりなくなっています。さらに、この施術を3回受けたら、長年悩んでいた巻き肩が完全に治り、それ以来戻ることはありませんでした。これは彼の施術のほんの一例です。

彼曰く、「ボキボキ音を鳴らす整体は、一時的に効果があるように感じるけど、体はそれを『異常』と捉えて元に戻ろうとする。でも自分の方法は、体に少しずつ『本来の位置』を教えるから、自然に受け入れて戻らなくなる。」とのことです。

でも彼に言わせると、彼の技術なんて師匠に比べたら、まだまだらしい。彼の師匠は、江戸時代から続く、武士の家の長男を長生きさせるための整体技法を何百年も受け継いでいる流派の方だとか。

弟子がたくさんいる師匠ですが、ウェブサイトやSNSでの宣伝は一切していないそうです。私が「でも、それを発信したら絶対バズりますよねぇ?」と言うと、先生も以前同じことを師匠に言ったことがあると教えてくれました。


すると、師匠はこう答えたそうです。
 

「名声を得たところで、自分の価値は変わりません。自分の価値を上げるのは、施術がどれだけ人の役に立つか、それだけです。」
 

その言葉を聞いた帰り道、ふと周りを見渡しました。


道路や歩道橋、車、線路、電車…。

どれも、私たちの生活に欠かせないものばかり。多くの恩恵を受けているのに、ついそれを当たり前に感じてしまい、日々の中で感謝を忘れがちなものです。


だけど、それらを自分の手で作った人たちは、「僕たちがやりました!誉めてください!」と声を上げることもない。ただ黙々と技術を磨き、目立たずに成果を積み重ね、人々に貢献している。


彼らのことと、整体の先生の師匠の話が私の中で重なりました。そして、思ったのです。

「本当の美しさは、誰かに認められることではなく、自分自身の価値を信じることなんだ。」

普段、私たちは何かを成し遂げた時、無意識に他者からの評価を期待してしまいます。


SNSに投稿して「いいね」をもらう、仕事で成果を上げて上司や同僚に褒められる、友人や家族からの賞賛を得る。それ自体は悪いことではなく、励みにもなります。


しかし、本当に大切なのは、自分の価値を他人に依存しないことです。

整体師の先生の師匠が示してくれたように、自分の行動に対して自分自身がどれだけの意味を見出せるか。これが自分の『人生の美』を見つけていくのに、一番重要なことなのだと思います。

誰も見ていない場所で一生懸命に準備をしたり、さりげなく他人に親切を尽くしても、その努力が評価されないこともあります。でも、自分自身がその行動に満足し、誇りを持てるなら、それこそが本当の美しさです。


他人の承認がなければ輝けないとしたら、それは本当の美しさとは言えないでしょう。他人の目を気にして『自分は他人が思う美しさでしか生きられない』と思っているのと同じです。
 

どんなに小さなことでも、自分でその価値を認めた瞬間に、本当の美しさが生まれます。自分の人生なんですもの、自分で認めさえすればいいんです。美しい人生を歩むことって、本当は至極簡単なことなのかもしれません。 

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