本当の幸福とは何か考えてみた①

突然ですが、皆さんはいつ『幸福』を感じますか？私は先日、何も予定がない午後に幸福感を感じていました。そして偶然にも、私好みのイケメンが加わり、幸福感もピークに。しかしあろうことか、うちの父親がいきなり現れました。

そして、私がずっと受け取りに行っていなかった、更新免許のことを突っ込み始めたのです。

しぶしぶ重い腰を上げ、免許を引き取りに行くことに。まぁ私はいつも公的手続きに対して立ち上がりが遅いので、反省しないといけません。どれだけ遅いかって？紅葉の時期に「冷やし中華始めました」って言ってるくらいの遅さです。

そして、警察署へ。列で待っている間、後ろのスペースで違反者講習会が行われていたので、ずっと聞いていました。まぁ熱心な教員の方だったのですが、まるで京都議定書のように話が長い。受講者達を見ると、案の定、まるでチベットスナギツネのような顔をして聞いていました。

出典：ORICON NEWS

免許も受け取り、帰路へ。途中、私はある小学生３人組を見かけました。遠くから見てもわかるくらい、３人でなにやら爆笑をしている。私は近くに行って、一部始終を見てみました。

小学生の笑いのツボはガリレオでも解明できないくらい謎ですが、本当に微笑ましいです。

この光景を見て、「良い仲間に囲まれて、笑いあって、これを幸福と言うんだなぁ」としみじみ思いました。その時に、私のメンターから最近言われた言葉を思い出したんです。

「人生の幸福は、『何を成し遂げてきたか』ではなくて、『誰と時間を共有してきたか』」

あぁ、私の「本当の幸福」って何だろう。

ちょっと深いテーマなので、頭の糖分補給にコンビニで団子を買い、帰り道で考えてみることにしました。

「成功」の儚さ

まずは「成功」について考えてみました。

成功は常に「相対的」なものです。周りのサンプルと自分を比較し、「成功」「不成功」を見る。

例えば、皆さんが事業で年間１００億円稼いでいたとします。１００億円は、莫大な数字です。しかし、世界中の皆が同じくらい稼いでいたら、どうでしょう。それが普通なので、「成功」だとは思えないのではないでしょうか。

ですが、一気に周りが年間売上ゼロになったらどうでしょう。たちまち皆さんは「成功者」ですよね。一方、一気に周りが年間売上１０００億円になったら、たちまち皆さんは「不成功者」です。

こう考えると、「成功」とはとても儚いと思いました。「成功することが人生」だと思っていると、蜃気楼をずっと追いかけて人生を終えてしまうことになるでしょう。

「成功＝幸福」の考えだと、一生安定した幸福を得られない

よく「何が幸福かわからない」という人達がいますが、話を聞いていると、「成功＝幸福」になっているからだと感じます。

「いい学校に入ったら幸福になれる」
「出世して給料があがれば幸福になれる」
「いい人と結婚すれば幸福になれる」
「この一等地に住めたら幸福になれる」
「子どもを産んだら幸福になれる」

手に入れた瞬間は「幸福」を感じるでしょう。しかし、手に入れた瞬間、また次の「幸福」を手に入れないといけない。一生、このいたちごっこで終わるわけです。

現代社会の弊害

ですが、私達がこのように考えてしまいがちなのも、無理ないとも思います。現代社会は「成功＝幸福」と誤解されやすい構造になっているからです。

ちょっと堅苦しい話になりますが、この公式を生み出したのは、西洋の物質主義（物質的な所有と消費が幸福の源泉であるという考え方）だと思わずにはいられません。

この物質主義によって、私たちの産業や文明が発展したことは間違いないでしょう。しかし、この考えは裏を返せば、「目に見えるもの、数字で表現できるものが全て」ということです。私は「超」物質主義のアメリカで 10 年間を過ごしたので、このことを痛感しています。

この考えが世界に浸透していった結果、私達は、仕事でのポジション・資産の大きさ・家の広さ・フォロワー数など、目で見える『成功』で人生を測りがちになっていったように思います。そして、これが「幸福だと周りから思われることで幸福を感じる」ように人間を変化させていったのでしょう。

団子から見えた、私なりの幸福論

少し色々考えるのを止め、団子を味わっていた時、あることに気付きました。

「あれ・・・よく味わったら、この団子めちゃくちゃ美味しくない？」

私は更に自分の五感を集中させ、団子を味わいました。どんどん胸には穏やかで温かい気持ちが広がっていく。たまらないほどの充足感。そして、この団子を家族や親友にも分けてあげたいなぁ、と思うと益々その充足感が増していきました。

その時に思ったんです。

「私は生きている」

至上の幸福を感じました。そして次の瞬間、私なりの『幸福論』が見えました。

（次回のブログに続きます）

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