まずは『モノマネ』から始めてみる

突然ですが、皆さんの特技って何でしょうか?私はモノマネが昔から得意です。

全ての始まりは、小学校3年生の頃だったでしょうか。当時毎日ニュース番組で目にしていたので、北朝鮮のニュースキャスターのモノマネを数人の友達に披露したら、それまでの小学校生活で1番の爆笑をとったのです。

咄嗟に出たエセ韓国語のレベルの高さに自分でも驚き、「私は天才かもしれない」と調子にのり始めてからの私は凄かった。休み時間を返上し、物凄い集中力でネタ研究を続けたのです。

次々に出す新作も、どっかんどっかん笑いをとる。自分で自分の力が怖くなりました。そしてまた、皆笑いに飢えると、私にネタを求めにくるのです。そう、まるで江戸時代、飢饉で米不足に陥った農民が、殿様に米を乞いにくるかのように。私はモノマネの支配力に味をしめ、若干10歳ながら権力というものに溺れました。調子づいて“年貢”として可愛いシールや絆創膏をモノマネの交換条件として要求してみたら、あやうく“打ちこわし”を起こされかけたのも、今となっては良い思い出です。

打ちこわしの図(出典:東京国立博物館

参考:打ちこわし(NHK)

モノマネの何が面白いかというと、ずっと真似していると本当にその人の気分になってくることです。アメリカの友達が昨年『ウツだ~』と相談してきた時に、このことを思い出し、あることをひらめきました。

「週6日でジムに行っている人達で、『ウツだ~』って言っている人を見たことがない。気が乗らなくても、自分がなりたい姿の『モノマネ』を続けていくことによって、心もそのうち変わるのでは?」と。

彼女もその考えに非常に共感し、最初は2日、そして3日、4日、5日と回数を段々増やしてジム通いをするようになりました。現在ちょうど5か月目くらいですが、彼女の変化が物凄い。ビデオ通話で話していても、顔つきが見るからに違う。毎日小さな幸せを味わえるようになり、何か予想外のことが起きても、落ち込まず淡々と取り組めるようになったそうです。

「悩んでいることの全ては、頼まれてもいないのに自分が勝手に作り出したノルマだった。私は自分が作ったものに自分で悩んでいた。」とまるで仙人みたいなことも言い出したので、「まずはモノマネから始めてみる」威力に驚いています。彼女の変化を見て、「性格というのは“生き方の癖”でしかないから、モノマネでも新しい習慣を続けていくと、それがまた新しい“生き方の癖”としてアップデートされるのかなぁ」としみじみ思いました。

「性格」とは、幼少時から積み上げてきた、自分なりの「この世界を生き抜く術」で構成された「生き方の癖」だと私は思います。考えてみてください。今「自分はもう何やってもだめだ」って思う癖がある人が、3歳の時から「僕はもう何やってもだめでしゅ」って言っていたでしょうか。

ですが、癖を変えようとする前に「本当に変わる必要があるのか」、とまず問いかける必要があると思います。自分の目的のために変わりたいのか、それとも他人と比較して、その劣等感から変わりたいと思っているのか。この見極めが非常に重要だと思います。例えるなら、「目的達成のために、自分のスマホの性能をアップデートしたい」のか、「他人のスマホがキラキラしていて羨ましいから、機種変更をしたいのか」といったところでしょうか。私の経験上、「なぜ」を5回続けて自分の本意を掘り下げていくと、大体その真理に辿りつけます。

自分の理想像から逆算をして、その要素をモノマネしてみる。変化の過程をしんどく感じることも多々ありますが、筋トレのように、アップデートしたかったら地道な反復行動は避けられません。ですが、見方を変えれば、その過程は自分を愛して、高めようとする「慈愛」行為です。こう思うと、自分で自分を誉めたくなりませんか。

私達は日々悩みますが、それも裏を返すと、自分のことが大好きだからです。大好きだから、ついつい考えてしまうのです。ゴキブリに対して、「君は何でこんなに気持ち悪くて、憎たらしいほどしぶといんだろう、うーん何故だろう」って毎日悩みませんよね。「今の自分でも最高だけど、こうなったらもっと最高だよね!」という愛で、モノマネの過程を楽しんでいくことが、想像以上の結果をもたらす1番の方法だと思ってます。

そういえば、去年韓国旅行に行った時、街中で覚えたての韓国語を現地人に試していました。自分ではそんなつもりなかったんですが、『北朝鮮人だと思われる』と同行していた韓国人の友達が必死に止めてきました。昔の記憶を身体はきちんと覚えているんですね。モノマネのネタを選び間違えると国際問題に発展する可能性もあるので、ネタ選びはご慎重に。

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