言語化力は「幸せ力」②

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人生のコントロール感 = 悩みの言語化量 × コントロール可能な行動指標

前回お話ししたように、私の考えでは、人生のコントロール感を高めるためには、まず「悩みを正確に言語化すること」と「自分が取れる具体的な行動を設定すること」が重要だと感じています。

そこで今回は、この公式を実践するための具体的なステップを2つに分けて解説させていただきます!

ステップ1: 悩みを正確に言語化する

最初のステップは、頭の中でぼんやりしているモヤモヤを言葉にすることです。これを実践するために、次の質問を自分に投げかけてみてください。

「私は今、何に悩んでいるのか?」
(例:「自分に自信がない」)
「その悩みの背景にはどんな感情や状況があるのか?」
(例:「人前で話すときに緊張してしまう」)
「本当に解決したい課題は何なのか?」
(例:「自信を持って自分の意見を言えるようになりたい」)

悩みを言語化することは、例えば「晩御飯にカレーを作る!」と決めた瞬間に「ニンジン、ジャガイモ、タマネギ!」と必要な材料が次々と思い浮かぶようなものです。こうやって何をすればいいかが自然と明確になります。

反対に、メニューを決めないままスーパーに行くと、何を買うべきか分からずウロウロ…。そのうち疲れてしまい、適当に選んだ材料が家に帰ってから全然合わず困ることも。結果的に、大切な人たちとカレーを囲んで楽しむはずの時間を失ってしまうかもしれません。

確かに、言語化は最初は手間に感じることもあるでしょう。でも、このひと手間が、後々の幸せを倍増させると思えば、やってみる価値があるとは思いませんか?


ステップ2: コントロール可能な行動指標を設定する

次に、自分が具体的に取れる行動を考えます。ここで重要なのは、「自分がコントロールできる範囲」に絞ることです。

例えば、「自分に自信がない」という悩みを考えるとき、まずは 自分がコントロールできないもの を明確にする必要があります。

・他人が自分をどう評価するか
・周囲の環境や状況(上司の機嫌、会議の雰囲気など)
・他人の能力や成果との比較

一方で、自分がコントロールできること に目を向けると、以下のような行動指標が見つかります。

・毎日、自分が達成できた小さなことを3つ書き出す
・プレゼンや自己紹介の練習を繰り返す
・「他人と比べる」瞬間があったら、自分の成長ポイントに意識を向け直す

カレー作りでも、「野菜を切る」「ルーを買う」といった具体的な作業は、自分で進められます。でも、「家族が気に入るかどうか」は、実際に食べてもらうまでわからないことですよね。自分ではコントロールできないことに囚われすぎると、調理そのものが進まず、無駄に時間やエネルギーを消耗してしまうこともあります。

悩みも同じで、漠然としていると、どこから手をつければいいのかわからなくなりがちです。そういうときこそ、目の前の一歩を小さく区切り、一つずつ丁寧に取り組むことが大切だと思います。結局、それが悩みを解消する一番の近道になるのではないでしょうか。

私たちが1日30分悩むと仮定すると、1年で約182時間、50年で9,125時間――日数に換算すると約380日にもなります。つまり、人生の1年以上を悩みに費やしている計算です。この時間があれば、もっと自分の幸せにつながることに使えるはずです。実際には、1日30分よりもさらに多くの時間を悩みに費やしている人も多いでしょう。もしその時間を「言語化する力」で減らすことができたなら、どれだけ多くの幸せな時間を手に入れられるでしょうか?

だからこそ、「言語化力は幸せ力」だと私は自信を持って言いたいのです。まずは一言、自分の想いを言葉にしてみてください。座る時間があるなら、思い切って書き出してみる。それだけで、自分の中の小さな声を形にし、大切にしてあげることができます。それが、自分が望む幸せへの確かな第一歩に繋がると、私は信じています。

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