パブロ観察絵日記

突然だが、私の彼はスペイン人である。名をパブロという。

私が思っていた典型的スペイン人を地で行く男だ。

まず、四六時中愛情表現がすごい。

そして、何とも純粋で献身的である。初デートからそうだった。

全く自分の発言を覚えてないまま迎えた3回目のデートで、彼がニコニコしながら渡してきたのが、これである。

火星の土地の所有権(・∀・)ww 

この流れで「君となら火星に移住しても幸せになれる自信がある」と更に情熱的に口説かれ、交際をそのまま申し込まれ、今に至る。読者の皆様の中で、太陽系から交際にこぎつけたケースがあれば是非ご共有いただきたい。

しかし、これ以上に私がパブロにすげえと唸る点がある。彼は何に対しても、全く動じないのだ。いつもその姿を見て、「風のサーファー」のようだと思う。

自分を取り巻く環境の風に逆らわず、さらっと軽やかに乗ってしまう。そしてその上に乗りながら、風の強弱に合わせて自分のポシションをベストにコントロールすることだけに集中するのだ。

なのでパブロには後悔、不安、葛藤という煩悩が全くない。唯一あるとすれば、いつも「日本で食べたまぐろが忘れられない」と嘆いていることのみであろう。煩悩まみれの私が添加物たっぷりのアメリカンドリンクだとしたら、彼は南アルプスの天然水、といったところである。

付き合って数か月という短い期間だが、いやあここまでスケールがデカイ男は今後なかなか現れないと思っている。なので今後、このスペインが生んだおもしろい男を日々観察し、学んだことを、このブログで「パブロ観察絵日記」と題し、皆さまと時々共有させていただけたら幸いである。

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