前回のブログからの続きです⇒
老婦人「毎日同じような忙しい日々を繰り返しすぎると、物事に価値を見だせなくなってくると思うのよ。だけど、こうやって1日心静かに自分と向かい合って対話することで、自分の内面を本当に見つめ直すことができる。
人間の意志の力って、増やせないじゃない。だから、余計なものがあればあるほど、本質的なことを考えられなくなると思うのよ。」
老婦人「今は本当に情報過多の時代でしょう。そしてテクノロジーの発達で、生活リズムも本当に早い。だから頭の中が混乱して、自分に必要なことが取捨選択できなくなって、行動できない。行動できないから、だんだんやらなければいけないことが溜まって、焦る。だから余計に『効率的に毎日生きないと終わらない』って私達は思いがちじゃないかしら。」
本当にそうだ。現代の1日分の情報量は、江戸時代の1年分、平安時代の一生分だと言われているよな。かといって、私達の脳の処理能力は、江戸時代の人達の365倍、平安時代の人達の29200倍(人生80年だとして)になったわけでは到底ない。この情報の進化は人間には早すぎたのかもしれないなぁ。
老婦人「だけどね、シャバッドで自分を見つめ直すと、そう思っている時ほど無駄なものに囲まれていることに私は気付くのよ。義務だと思っているものも、実は自分が勝手に義務だと思っていることに気付いたりね。
ユダヤ教を信仰していない人も、『時間が無い!』と思っている時ほど、こうやって何もしないことをしてみてほしいわ。そうしたら、玉ねぎの皮を1枚1枚はがしていくみたいに、自分の芯が見えてくるから。」
そして彼女は旦那さんと合流し、私も嘆きの壁を後にしました。
昼食をゆっくりとりたいと思ったところ、おっと次に予約している場所の時間が迫っている!
なので焦って「効率的に」目についた屋台へ走り、ヘブライ語がわからないのに適当にメニューを指さして作ってもらったところ・・・
中を割ってみたら、パンの中に薄いハンバーグとフライドポテト?!しかも写真じゃわからないけど、このソースが海水舐めてるかのように塩辛い。なんじゃこりゃぁ!
桃を割ったら桃太郎が出てきた時のおじいさんとおばあさんの驚きって、こんな感じだったのかしら?(・∀・)
と思いながら急いで頬張って食べたら、
私は胃の中に猫でも飼っているのかしら?(・∀・)
ってくらいの胃もたれが翌日まで続きました。老婦人の「時間がない、と効率性を求めすぎて焦っている時ほど立ち止まって考える」という言葉が早速身に染みた一件でした。トホホ。
胃もたれ中のラクダ乗り
この経験を振り返って、考えたことがあります。
昔の偉人の生涯を見てみると、今の平均寿命まで生きた方は、本当に少ないです。しかし彼らの功績は、私達の一生分以上。インターネットもない、新幹線も電車もない、スマホもない。こんな制約下なのに、なぜ短い生涯で、ここまで成し遂げられたのだろう?
その時、老婦人から教わったことを思い出しました。
そうか。何もなかったからこそ、しっかりと自分がやるべきことが見えて、本質まで辿りつくのが早かったんだ。
だから短い生涯で、ここまで成し遂げることができた。
現代はモノ・情報・つながりに溢れすぎていて、頭が休まる時がありませんよね。なので、自分にとっての“本質”が何か、見失いがちになります。
だからこそ、昔の人達以上に、私達には“シャバッド”が必要なのではないでしょうか。
「時間がなくて焦る」は「無駄なものがないか見直してみなよ」というサインだと思って、私は生きていこうと思います。
私達が心から欲しいものって、ほんの一握りだと思うんです。それを見極めたら、人間の一生って十分な長さだと思います。それを昔の人は分かってたんじゃないかなぁ。
ところで、私に将来の夢が出来ました。
ブログの読者さん達と一緒に、“温泉でシャバッド”!(´▽`)
日本人の安息日っていったら、もう温泉しかないでしょう。何も持ち込めない、自分の身一つしかない温泉だからこそ、自身と向き合える最高の場所だと思います。身体を癒しながら、自分にとっての本質を皆と一緒に考える時間。
考えただけでワクワクしてくる!でも実現したら、私がはしゃぎすぎて、皆が安息できないかも(笑)
(完)
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